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オンラインまたは通学とのハイブリッドでペルシャ語を学べる良質な講座を紹介しています。
併せてペルシャ語の言語学的な情報も提供しています。
英検1級・TOEIC860・仏検3級・HSK4級、その他いろいろな語学をかじっている管理人(徳野)の記事です。
一番のおすすめは150年近い歴史と世界規模を誇るベルリッツ。
それとは大きく性格の異なる選択肢もいくつか提供します。
学校のプロフィール
ベルリッツは、1878年にアメリカで創業され、全世界に展開してきた多言語スクール。
140年以上に渡る世界的名声で非常に権威性が高いため、企業の導入事例が多いです。
国内5,500社、世界では20,000社以上にも及びます。
日本では現在17か国語の講座が常時提供されており、その中にペルシャ語のコースがあります。
本来は教室での対面授業も選べる学校ですが、ペルシャ語についてはオンラインで提供されています。
ベルリッツ・メソッド
教育方法は創業者のマキシミリアン・ベルリッツが考案した「ベルリッツ・メソッド」を一貫して使用しています。
母国語(日本語)での説明はせず、学習言語(この場合ペルシャ語)で行うイマージョン型指導法に属します。
このタイプの指導法では最も歴史の古いもので、下記のような特徴があります。
【ベルリッツ・メソッドの実践】
講師の質
講師には厳しい選別基準が設けられており、かつ3カ月ごとのフィードバック研修を受けます。
また、ベルリッツ・メソッドの専門的なトレーニングを受けています。
例えば説明に学習言語以外は使わないメソッドですから、生徒が理解できない時のクリアの仕方が問題です。
身振り手振りやジェスチャーも交え、クリアする訓練を受けています。
また、受講生が話す時間を多く取るという方法論も、受講生の口が重い場合にどうするのかという問題があります。
「単語ではなく、文章で答えてみましょう。」と促すなど、具体的なテクニックをいろいろ持っています。
さらにオンライン授業を担当する講師は、オンライン講義法の専門トレーニングを受けています。
レッスン費用
大人料金1レッスン単価の目安は下記のような感じです。
20レッスン・40レッスン・80レッスンなど、まとまった回数での契約になります。
実際の単価は、合計レッスン数や受講期間、分割払いの回数などによって変わります。
完全オンライン・マンツーマン | 8,000円台前半程度 |
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完全オンライン・少人数クラス(3名以内) | 4,000円台前半程度 |
※教室でのレッスンも選択できるコースは少し割高ですが、ペルシャ語に関してはオンラインレッスンのみです。
※ほかに大学生・院生向け料金/中高生向け料金/子供向け料金/企業向け料金などがあります。
※通常は入学金や教材費が別途必要です。
※お得な入学金不要の短期集中受講キャンペーンなどを随時実施しています。
◆入学金OFF! 33,000円→0円 (税込) | 10/31(土)まで
※新規ご受講生の方で、マンツーマン40レッスン以上、 グループレッスンは教室受講且つ96レッスン以上ご購入の方が対象。
ここで5,000円程度の低費用で、ペルシャ語を独習できるeラーニングシステムを紹介しておきます。
ロゼッタストーンは、1992年創業、30カ国語以上の語学習得eラーニングを世界中に提供してきたブランドです。
講師のいるスクールではなく、スマホやパソコンを使った独習システムです。
ロゼッタストーンをお勧めする方
Dynamic Immersion Method
ダイナミック・イマージョン・メソッドとは、幼児がはじめて言語能力を身につけていく過程を擬似的に体験する学習方法です。
単語の暗記や文法といった従来の学習方法とは完全に異質です。
学習者の母国語での説明をまったく行わず、写真を見せて単語の発音を聞いて答えを選ぶクイズを繰り返していきます。
もちろん最初は面食らいます。
しかし、「たぶんこういうことかな?」と直観を頼りに答えていくうち、だんだん意味がわかるようになっていくのです。
イメージで単語と概念を結び付け、文法も直観的に理解していくわけです。
いちいち日本語との翻訳を介さなくても反応できる能力が最初から養われます。
「習うより慣れろ」を先生なしで強制的に実践させてくれるソフトと言えます。
低費用独学eラーニング
1言語5千円程度の費用で、スマホ・タブレット・PCで独習できます。
2言語めからは半額くらいで買え、キャンペーンの時にはさらに安く買えます。
24言語あり、中近東・南アジアの言語ではペルシャ語のほか、トルコ語、アラビア語、ヘブライ語、ヒンディー語があります。
語学を習いたい生徒とネイティブの先生をマッチングするサービスがたくさん登場しています。
従来はマイナーな言語のスクールや先生は大都市でしか見つけられなかったし、超マイナーな言語はそれすらも難しかった。
今は地球の裏の僻地に暮らす超マイナー言語の先生を見つけることも可能です。
ペルシャ語はかなりメジャーな部類で、日本・イラン・諸外国在住のネイティブの先生がたくさん見つかります。
ただ、日本語しかできない人には少しハードルが高い面もあります。
メリットとデメリットを整理しました。
メリット |
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デメリット |
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有名な語学教師マッチングサービス
ペルシャ語がどんな言語かという基礎情報を提供しています。
歴史や言語学的特徴など、主要項目を簡潔に説明しています。
現代ペルシャ語は、イラン・タジキスタン・アフガニスタンで主流の言語です。
イラン(正式名称イラン・イスラム共和国)では唯一の共通語です。
タジキスタンの唯一の公用語タジク語、およびアフガニスタンでパシュトー語とともに公用語になっているダリー語は、ペルシャ語の一種の方言です。
ウズベキスタン、ロシア、コーカサス地方、バーレーン、イラクにもかなりの話者がいます。
この地域一帯に興味のある方、ビジネスをされる方には非常に有用な言語といえます。
参考: ペルシャ語(Wikipedia)
日本在住のイラン人
日本に在住する外国人の人口ランキングでは34位の4,360人。(2018年調査)
80年代末から90年代初頭にかけて激増しましたが、その後劇的に減少しました。
それでも日本で先生や友人を見つけるのは十分可能です。
紀元前のアケメネス朝ペルシャの碑文は古代ペルシャ語です。
サーサーン朝ペルシャ(3~7世紀)の中期ペルシャ語はパフラヴィー語とも呼ばれます。
サーサーン朝の宮廷口語が起源になって現代ペルシャ語が生まれました。
言語学的にはインド・ヨーロッパ語族-インド・イラン語派-イラン語群に分類されます。
参考: イラン語群(Wikipedia)
このグループには、アフガニスタンの公用語のひとつパシュトー語と、「国を持たない最大の民族」クルド人の言葉であるクルド語も含まれます。
大方の人の先入観に反して、ペルシャ語の文法はかなり簡単です。
平叙文での語順はSOVで日本語と同じです。
性はほぼ消滅していて、代名詞にすらなく、英語の「he/she/it」は同じ単語になります。
語の格変化はなく、語順と前置詞・後置詞で格を表現します。
冠詞はありません。
形容詞は英語同様不変化で、性・数に応じて変化するフランス語やスペイン語よりだいぶ楽です。
ただ、単数・複数の区別はあり、動詞の人称変化(1人称~3人称)はは覚えねばなりません。
母音は短母音3つ、長母音3つ、二重母音2つの合計8音素。
17音素もあるベトナム語よりずっと楽です。
子音には日本語にない音がいくつかありますが、正確に発音できなくても話は通じます。
中国語のような声調もないし、総じて言えば発音の問題はそれほど大きくないです。
【参考動画:ペルシャ語の挨拶】
日本人の初学者にとって一番の難関は表記法だと思われます。
これで挫折する人が多いため、最初のうちはアルファベットで表記したテキストを使う教師もいます。
【ペルシャ文字一覧】
アラビア文字の発展版
ペルシャ文字は、28文字のアラビア文字を基本にさらに4文字を加えた32文字です。
ミミズのような文字(失礼!)を右から左に水平に書きます。
アラビア文字同様、語頭・語中・語尾・単独と、使われる場所4種類に応じて文字の形が変化します。
単純計算すると32×4=128通りの形を覚えないといけないわけです。
4種類の変化形は、だいたい似た形が多いですが、中には大きく変わるものもあります。
【ペルシャ文字の参考動画】
子音文字だけでできた単語
もう一点、日本人初学者を悩ませるのは、母音表記の省略です。
単語はアラビア語同様、主に子音文字だけを並べて作られています。
例えば「This is a pen.」が「Ths s pn」と書かれているような感じだと思ってください。
発音では子音の間に母音が入る場合もありますが、それは綴りには表現されていないことが多い。
母音を表す正規の文字が3種類しかなく、その文字が出現する以外の場所での母音の表記は省略されています。
その母音を表現する補助記号もあるのですが、初心者向けの教科書以外では使われません。
新聞・本・看板・メニューなどのペルシャ語を読もうとすると、語のどこにどんな母音が入るか知っている必要があるのです。
ネイティブはよくわかっていて面倒なので母音の補助記号を省きます。
日本語で通常は漢字のフリガナが省略されるのと同じです。
しかし、これがノンネイティブの初学者泣かせなのです。
アラビア語との関係
見た目がアラビア語と似ているので、同系統の言語と思われがちですが、ルーツはまったく違います。
ペルシャ語 | インド・ヨーロッパ語族-インド・イラン語派-イラン語群 |
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アラビア語 | アフロ・アジア語族-セム語派 |
日本語は漢字を多用するので見た目は中国語に似ていますが、言語学的分類も文法も発音も全く違う言語です。
ペルシャ語とアラビア語の関係は、日本語と中国語のそれに似ています。
ただし現代ペルシャ語の語彙は、古代ペルシャ語と違ってアラビア語からの借用語を多数含みます。
タジク語はキリル文字を使用
先述のようにタジキスタンの公用語タジク語は、実質的に現代ペルシャ語の1バージョンです。
しかし、表記にはロシア語と同じキリル文字を使います。
これは旧ソ連領だったためです。
ペルシャ語の見た目はアラビア語風、タジク語の見た目はロシア語風、しかし中身はほぼ同じで違いは方言レベルということです。
【参考動画:タジク語200フレーズ】
ペルシャ語やイランに関する有用なサイト、記事を紹介しています。