ファイナンシャルプランナー

 

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ると、さまざまな仕事の機会があります。

 

外勤・在宅それぞれで分けて紹介します。

 

在宅ワークの始め方やFP資格の取り方についても情報提供します。

 

FP資格を生かした就業機会
外勤
  • 保険会社・金融機関の営業職
  • 不動産業界でのアドバイザー
  • FP事務所での相談業務
  • セミナー講師
内勤
  • オンライン相談
  • Webライティング
  • コンテンツ制作
  • 資料作成

 

FP2級・3級おすすめオンライン講座

外勤の仕事例

外勤での「対面での相談業務」は、今もFP資格を生かした仕事の王道です。

 

1.保険会社・金融機関の営業職

 

仕事内容

FP資格を活かして、お客様のライフプランや資産状況をヒアリングし、適切な金融商品を提案する仕事です。

 

保険会社なら:

  • 生命保険、医療保険、年金保険などの提案
  • 万が一のリスク対策や老後資金の相談
  • ライフプラン表を作って保険の必要性を説明

 

銀行・証券会社なら:

  • 投資信託やNISA、iDeCoの案内
  • 住宅ローンや教育資金の相談

 

FP資格を持っていると、ただの「営業」ではなく「専門家」として信頼されやすく、提案の説得力が高まります。

 

特徴

  • 対面での提案が中心
  • 数字(契約数・金額)で評価される
  • コミュニケーション能力が重要
  • 固定給+歩合給のことが多い

 

2.不動産業界でのアドバイザー

 

仕事内容

住宅購入や土地活用など不動産関係の相談業務で、FP資格を活かせます。

 

住宅購入希望者に対して:

  • 購入予算の診断
  • 住宅ローン返済シミュレーション
  • 税金(住宅ローン控除・相続税対策など)のアドバイス

 

不動産投資希望者に対して:

  • 収益物件の収支計画
  • 融資の相談
  • 出口戦略の提案

 

不動産の提案は人生で最も高額な買い物になることが多いので、FPとしての「お金の専門家」の立場でトータルサポートできます。

 

特徴

  • 不動産知識も必要(宅建資格があるとさらに強い)
  • 土日出勤が多い
  • 顧客の人生設計に深く関わる提案ができる

 

 

3.FP事務所での相談業務

 

仕事内容

独立系FP事務所や企業内FP部門で、個人のお客様からの家計や資産運用、相続対策など幅広い相談を受ける仕事です。

 

  • 家計の見直し(支出カットや保険の整理)
  • 老後資金や教育費の準備
  • 相続や贈与の税金対策
  • 投資商品のアドバイス(中立な立場で)

 

企業に所属している場合は無料相談、独立している場合は有料相談が中心になります。

 

特徴

  • 顧客第一の中立な立場で提案ができる
  • 商品販売が主目的ではなく、課題解決型
  • 継続的な顧客サポートや顧問契約をするケースもある
  • コンサル型なので信頼関係が重要

 

FPの資格は「お金に関する総合アドバイザー」なので、どの業界でも「顧客の未来設計」に関わるやりがいが強いのが特徴です。

在宅ワークの仕事例

コロナ禍以降、在宅・オンライン相談のニーズが急増し、在宅ワークのチャンスは身近になっています。

 

特にライティングやセミナー講師は在宅でできる人気分野です。

 

1.オンライン相談(FP相談)

 

仕事内容

ZoomやSkypeなどのオンラインツールを使って、個人のお客様からお金に関する相談を受ける仕事です。

 

【具体的な相談内容例】

  • 家計の見直し(固定費削減、支出管理)
  • 保険の選び方、見直し
  • 住宅購入時の資金計画
  • 教育資金や老後資金の積み立て方法
  • 相続や贈与の基礎的なアドバイス

 

自宅で相談を受けながら、顧客に資料を画面共有したり、ライフプラン表を作成して説明することが多いです。

 

特徴

  • 独立して始めるケースが多い(自分で集客)
  • 1回5,000円〜2万円程度の相談料が相場
  • SNSやブログで集客すると効果的
  • 平日夜や土日開催で副業にも向いている

 

2. Webライティング

 

仕事内容

金融やお金に関する記事を執筆する仕事で、FP資格があると専門性が評価されやすいです。

 

【執筆テーマ例】

  • 節約術、家計管理方法
  • 保険商品の比較や選び方
  • 投資や資産運用の基礎知識
  • 相続や税金の対策方法
  • 最新の制度解説(NISA、iDeCoなど)

 

企業や金融メディアから依頼を受け、指定テーマに沿って記事を書くことが多く、専門家監修として名前が掲載される場合もあります。

 

特徴

  • 文字単価1円〜3円、1記事5,000〜30,000円程度が相場
  • クラウドワークスやランサーズで案件探しが可能
  • 継続案件になることも多く、安定収入を狙える
  • ライティング技術も必要(読みやすさやSEO)

 

3.コンテンツ制作(教材・講座など)

 

仕事内容

FP知識を活かして、教材や講座を作成する仕事です。
最近はオンラインスクールやUdemy、YouTubeでの発信も増えています。

 

【具体的な制作例】

  • 動画で学べる「家計改善講座」
  • PDFで配布する「ライフプラン設計シート」
  • オンライン勉強会用のパワーポイント資料
  • 自作のFP試験対策講座を販売

 

自分で商品化して収益を得る方法もありますし、企業からの依頼で教材制作を請け負う場合もあります。

 

特徴

  • 作った教材が長く売れる(ストック型収入)
  • クリエイティブ力が求められる(デザインや動画編集など)
  • 自分の得意分野を活かしたテーマ設定ができる
  • 自己ブランディングが重要

 

4.資料作成(シミュレーション・提案書など)

 

仕事内容

企業や個人事業主向けに、資産設計やライフプランのシミュレーション資料や提案書を作成する仕事です。

 

【具体的な作成例】

  • 住宅購入者向けの返済計画表
  • 保険見直しの比較資料
  • 事業主の税金対策シミュレーション
  • 投資ポートフォリオの作成補助

 

ExcelやPowerPointを使って、分かりやすく数字やグラフをまとめて提案資料として仕上げます。

 

特徴

  • 正確な計算力と資料作成スキルが必要
  • FP知識とExcelスキルが強みになる
  • 企業からの委託で継続案件になることも
  • 他の在宅業務(相談やライティング)と組み合わせやすい

 

この4つは、どれも自宅で完結できる仕事なので、FP資格があれば幅広く活用できます!

 

もし、
- 「どの仕事が収益性が高い?」
- 「未経験からやるならどれが向いている?」
などの疑問があれば、さらに深掘りもできますよ。

 

どれが気になりましたか?

FP在宅ワークの選び方

いろいろな在宅ワークがあることがわかりましたが、どれを選べばいいでしょう?

 

下記の2つの視点から検討してみます。

 

  1. どの仕事が収益性が高い?
  2. 未経験からやるならどれが向いている?

 

1.どの仕事が収益性が高い?

在宅ワークとしてのFP業務は、単発型と積み上げ型の収入に分かれます。

 

それぞれの収益イメージを簡単に比較してみます。

 

仕事の種類 収益性 特性
オンライン相談 A~C

【単価目安】5,000〜20,000円/回
【ポイント】高単価も狙えるが集客がカギ

Webライティング B~C

【単価目安】5,000〜30,000円/記事
【ポイント】継続案件で安定収入が狙える

コンテンツ制作 A

【単価目安】1件数万円〜10万円以上
【ポイント】ストック収益化できれば長期安定

資料作成 B

【単価目安】1件1〜5万円程度
【ポイント】専門性が高く高単価案件もある

 

収益性が高くなるポイント

コンテンツ制作 自作講座や教材が売れ続ける形を作れると、寝ている間にも収益が発生します(ストック型収入)。ただし、最初の制作労力は大きめ。
オンライン相談 1回1万円以上も可能。ただし、相談者を集めるための集客活動(ブログやSNS発信など)が必須。
資料作成 専門スキルがあれば単価が高め。ただし継続案件化するには営業が必要。
Webライティング 案件は豊富で始めやすいが、最初は単価が低めのことも多く、量をこなして評価を上げていく必要あり。

 

2.未経験からやるならどれが向いている?

FP資格は持っていても、実務未経験でスタートするなら以下の順で始めやすさが変わります。

 

① Webライティング(始めやすさ◎)

  • クラウドワークスやランサーズですぐに案件に応募できる。
  • 実績を積めば徐々に単価UP。
  • FP3級や2級でも十分活かせる。
  • 書きながら自分の知識整理にもなり、発信力がつく。

 

▶️ 未経験から最初の実績づくりに最適。

 

② 資料作成(始めやすさ○)

  • ExcelやPowerPointが得意なら◎。
  • 最初は簡単なシミュレーション案件からスタートできる。
  • 金融系企業が発注元のことも多いので、提案力も必要。

 

▶️ パソコン作業が好き、数字が得意な人におすすめ。

 

③ オンライン相談(始めやすさ△)

  • 信頼が必要なので、集客や発信が先に必要。
  • 最初は知人・友人からスタートして口コミを狙う手も。
  • 実績ゼロだと申し込みはハードルが高め。

 

▶️ 人と話すのが得意で、営業力や発信力に自信がある人向き。

 

④ コンテンツ制作(始めやすさ△)

  • 動画編集や資料作成スキルがないとハードル高め。
  • 販売方法やマーケティング知識も必要。
  • 収益化までは時間がかかる。

 

▶️ 腰を据えてじっくり自分ブランドを育てたい人向き。

 

まとめ

 

🔰 未経験なら

  1. とりあえず「Webライティング」で実績作り
  2. 並行してSNSやブログで発信を始めておく
  3. 実績がついたら相談や資料作成に挑戦
  4. 将来的にはコンテンツ制作でストック収益化も狙う

 

こんな流れが理想的です!

FP在宅ワーク案件の獲得方法

さて、いよいよ「どうやって仕事を獲って来るのか?」です。

 

ここがはっきりしていないと、資格取得の意味もありません。

 

さいわい5つのしっかりした方法論があります。

 

1.クラウドソーシングサイトで探す(実績作りに最適)

まずはこれが一番始めやすく、未経験でも挑戦しやすい方法です。

 

代表的なサイト

  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • ココナラ(スキル販売型)

 

案件例

  • 金融系メディアのライティング
  • 資産運用記事の監修
  • ライフプラン表作成補助
  • 家計診断レポート作成

 

コツ

  • 最初は単価が低くても実績作りを優先
  • プロフィールに「FP資格保有」を明記
  • 実績ができたら単価交渉や継続依頼を狙う
  • ポートフォリオ(過去の成果物)を充実させる

 

2.SNS・ブログで情報発信(集客・信用構築)

SNSやブログは、特にオンライン相談や教材販売の集客に強力です。

 

よく使われる媒体

  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • note
  • WordPressブログ

 

発信内容例

  • 保険の見直しポイント
  • NISAやiDeCoの制度解説
  • 家計改善のコツ
  • 実際の相談事例紹介(匿名で)

 

コツ

  • 定期的に投稿してフォロワーを増やす
  • リンクから相談予約や資料請求に誘導
  • 自分の得意分野をテーマ特化すると効果的

 

3.自分のサービスを商品化して出品

スキルや相談サービスを商品として登録する方法もあります。

 

  • ココナラ:「家計相談30分5,000円」などを出品
  • ストアカ:オンラインセミナーの開催
  • Udemy:お金の講座を動画で販売

 

コツ

  • 顧客の「悩みを解決する商品」にする
  • 実績が少ないうちは価格を抑えてレビュー獲得
  • 魅力的な商品ページを作る(タイトル・画像・説明文)

 

4.専門家マッチングサイトに登録

FP資格を活かして「専門家」として相談者とつながれるサイトも有効です。

 

  • FP Cafe
  • お金の相談プラットフォーム「マネードクター」
  • タスカル(業務委託型案件)

 

コツ

  • プロフィール写真や経歴をしっかり作り込む
  • 実績や得意分野を明確に記載
  • 定期的に更新して露出アップ

 

5.金融・住宅・保険系の企業へ営業

企業から業務委託で案件を獲得する方法です。

 

  • 金融メディアのライター募集に応募
  • FP監修案件に立候補
  • 住宅メーカーと提携してライフプラン相談担当になる

 

コツ

  • 実績やポートフォリオが重要(過去記事や相談実績など)
  • 自分から営業メールや問い合わせを送る
  • SNS発信で見つけてもらう仕組みを作る

 

案件獲得のステップ例

  1. クラウドソーシングでライティングや資料作成の案件獲得
  2. 実績を積んでポートフォリオ作成
  3. SNS・ブログで情報発信を開始
  4. ココナラ・ストアカで商品化
  5. 専門家サイト登録&企業営業で安定化

 

ポイントまとめ

  • 最初は「実績作り」重視で低単価でもOK
  • SNSやブログで「専門家」としての信用を作る
  • 自分の商品や講座で「ストック型収益」も狙う
  • 長期的には「自分ブランド」が最大の資産

FPの資格の取り方

では最後に、話の前提であるFP資格取得の勉強法についてみてみましょう。

 

1級は難しい資格であり、このページの読者はそれを目指すレベルの方ではないはずです。

 

FP3級・2級の資格取得を目指す方向けに、主要な勉強法と特徴、メリット・デメリットを分かりやすくまとめます。

 

1.独学

 

方法
- 市販の参考書や問題集を使って自宅で学習。
- 過去問や模擬試験を繰り返し解く。
- YouTubeや無料サイトでの補強も可能。

 

こんな人におすすめ
- 自分で計画的に勉強を進められる人
- 費用を抑えたい人
- 基本的な知識がすでにある人(経理経験者など)

 

メリット
- コストが最安(テキスト代5,000円〜10,000円程度)
- 自分のペースで進められる
- 好きな教材を選べる

 

デメリット
- 挫折しやすい
- 分からない部分を質問できない
- 試験範囲の理解不足になりやすい

 

2.通学講座

 

方法
- 専門スクール(TAC、大原、LECなど)に通う。
- 教室で講師の授業を受け、質問も可能。

 

こんな人におすすめ
- 強制力がほしい人
- 対面で講師に直接質問したい人
- 学習仲間がほしい人

 

メリット
- スケジュール管理がしやすい
- 分かりやすい講義で理解が深まる
- 同じ目標を持つ仲間ができる

 

デメリット
- 費用が高額(3級で5万円〜、2級で10万円〜)
- 通学の手間と時間が必要
- スケジュールが固定されている

 

3.通信講座・オンライン講座

 

方法
- 動画講義やWeb教材で学ぶ(フォーサイト、スタディング、ユーキャンなど)。
- 添削や質問サポートがつくプランもあり。

 

こんな人におすすめ
- 自宅で効率的に学びたい人
- 解説付きで分かりやすく学びたい人
- スキマ時間を活用したい人

 

メリット
- スマホやPCで手軽に学べる
- 講義付きで分かりやすい
- 独学よりは挫折しにくい
- 費用は通学より安め(3級で2万〜5万円程度、2級で4万〜7万円程度)

 

デメリット
- 自己管理が必要
- 質問対応にタイムラグがある場合も
- モチベーション維持が課題

 

FP2級・3級おすすめオンライン講座

 

おすすめ関連資格

不動産業者で働く場合は、すでに述べたとおり、宅建もあると信頼感が増します。

 

 

収支管理・資産管理の原理は簿記です。

 

簿記の知識があると理解に深みが増し、ご商売をされている方の信頼も得やすいです。

 

 

FPからスタートして税理士に進む道もあると思います。

 

 

勉強法選びのポイント

タイプ おすすめ勉強法
できるだけ安く済ませたい 独学
確実に合格したい 通学講座 or 通信講座
忙しいけど合格したい 通信講座・オンライン講座
自分で計画が立てられない 通学講座

 

おすすめの進め方(例)

 

🔰 初学者(3級):
→ 独学 or 安めの通信講座でOK。基礎固め重視。

 

💡 3級合格後(2級):
→ 通信講座で効率よく+過去問演習を徹底。

 

最後に
FP3級は「入門編」、2級は「実務レベル」と言われますが、どちらも独学で十分合格可能なレベルです。ただし、生活や仕事と両立しながら続けるなら、通信講座が人気です。

 

 

日商簿記

 

宅建士

不動産業界でFP資格を生かして働く場合、宅建も持っていると有利です。

 

宅建は不動産やFP関連の仕事でなくても評価される資格です。

 

民法の基礎知識

 

かなり難しくて保持者は一定の敬意を受け、軽く見られる資格ではありません。

 

税理士