FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ると、さまざまな仕事の機会があります。
外勤・在宅それぞれで分けて紹介します。
在宅ワークの始め方やFP資格の取り方についても情報提供します。
外勤 |
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内勤 |
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外勤での「対面での相談業務」は、今もFP資格を生かした仕事の王道です。
FP資格を活かして、お客様のライフプランや資産状況をヒアリングし、適切な金融商品を提案する仕事です。
保険会社なら:
銀行・証券会社なら:
FP資格を持っていると、ただの「営業」ではなく「専門家」として信頼されやすく、提案の説得力が高まります。
住宅購入や土地活用など不動産関係の相談業務で、FP資格を活かせます。
住宅購入希望者に対して:
不動産投資希望者に対して:
不動産の提案は人生で最も高額な買い物になることが多いので、FPとしての「お金の専門家」の立場でトータルサポートできます。
独立系FP事務所や企業内FP部門で、個人のお客様からの家計や資産運用、相続対策など幅広い相談を受ける仕事です。
企業に所属している場合は無料相談、独立している場合は有料相談が中心になります。
FPの資格は「お金に関する総合アドバイザー」なので、どの業界でも「顧客の未来設計」に関わるやりがいが強いのが特徴です。
コロナ禍以降、在宅・オンライン相談のニーズが急増し、在宅ワークのチャンスは身近になっています。
特にライティングやセミナー講師は在宅でできる人気分野です。
ZoomやSkypeなどのオンラインツールを使って、個人のお客様からお金に関する相談を受ける仕事です。
【具体的な相談内容例】
自宅で相談を受けながら、顧客に資料を画面共有したり、ライフプラン表を作成して説明することが多いです。
金融やお金に関する記事を執筆する仕事で、FP資格があると専門性が評価されやすいです。
【執筆テーマ例】
企業や金融メディアから依頼を受け、指定テーマに沿って記事を書くことが多く、専門家監修として名前が掲載される場合もあります。
FP知識を活かして、教材や講座を作成する仕事です。
最近はオンラインスクールやUdemy、YouTubeでの発信も増えています。
【具体的な制作例】
自分で商品化して収益を得る方法もありますし、企業からの依頼で教材制作を請け負う場合もあります。
企業や個人事業主向けに、資産設計やライフプランのシミュレーション資料や提案書を作成する仕事です。
【具体的な作成例】
ExcelやPowerPointを使って、分かりやすく数字やグラフをまとめて提案資料として仕上げます。
この4つは、どれも自宅で完結できる仕事なので、FP資格があれば幅広く活用できます!
もし、
- 「どの仕事が収益性が高い?」
- 「未経験からやるならどれが向いている?」
などの疑問があれば、さらに深掘りもできますよ。
どれが気になりましたか?
いろいろな在宅ワークがあることがわかりましたが、どれを選べばいいでしょう?
下記の2つの視点から検討してみます。
在宅ワークとしてのFP業務は、単発型と積み上げ型の収入に分かれます。
それぞれの収益イメージを簡単に比較してみます。
仕事の種類 | 収益性 | 特性 |
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オンライン相談 | A~C |
【単価目安】5,000〜20,000円/回 |
Webライティング | B~C |
【単価目安】5,000〜30,000円/記事 |
コンテンツ制作 | A |
【単価目安】1件数万円〜10万円以上 |
資料作成 | B |
【単価目安】1件1〜5万円程度 |
収益性が高くなるポイント
コンテンツ制作 | 自作講座や教材が売れ続ける形を作れると、寝ている間にも収益が発生します(ストック型収入)。ただし、最初の制作労力は大きめ。 |
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オンライン相談 | 1回1万円以上も可能。ただし、相談者を集めるための集客活動(ブログやSNS発信など)が必須。 |
資料作成 | 専門スキルがあれば単価が高め。ただし継続案件化するには営業が必要。 |
Webライティング | 案件は豊富で始めやすいが、最初は単価が低めのことも多く、量をこなして評価を上げていく必要あり。 |
FP資格は持っていても、実務未経験でスタートするなら以下の順で始めやすさが変わります。
▶️ 未経験から最初の実績づくりに最適。
▶️ パソコン作業が好き、数字が得意な人におすすめ。
▶️ 人と話すのが得意で、営業力や発信力に自信がある人向き。
▶️ 腰を据えてじっくり自分ブランドを育てたい人向き。
🔰 未経験なら
こんな流れが理想的です!
さて、いよいよ「どうやって仕事を獲って来るのか?」です。
ここがはっきりしていないと、資格取得の意味もありません。
さいわい5つのしっかりした方法論があります。
まずはこれが一番始めやすく、未経験でも挑戦しやすい方法です。
代表的なサイト
案件例
コツ
SNSやブログは、特にオンライン相談や教材販売の集客に強力です。
よく使われる媒体
発信内容例
コツ
スキルや相談サービスを商品として登録する方法もあります。
例
コツ
FP資格を活かして「専門家」として相談者とつながれるサイトも有効です。
例
コツ
企業から業務委託で案件を獲得する方法です。
例
コツ
案件獲得のステップ例
ポイントまとめ
では最後に、話の前提であるFP資格取得の勉強法についてみてみましょう。
1級は難しい資格であり、このページの読者はそれを目指すレベルの方ではないはずです。
FP3級・2級の資格取得を目指す方向けに、主要な勉強法と特徴、メリット・デメリットを分かりやすくまとめます。
方法
- 市販の参考書や問題集を使って自宅で学習。
- 過去問や模擬試験を繰り返し解く。
- YouTubeや無料サイトでの補強も可能。
こんな人におすすめ
- 自分で計画的に勉強を進められる人
- 費用を抑えたい人
- 基本的な知識がすでにある人(経理経験者など)
メリット
- コストが最安(テキスト代5,000円〜10,000円程度)
- 自分のペースで進められる
- 好きな教材を選べる
デメリット
- 挫折しやすい
- 分からない部分を質問できない
- 試験範囲の理解不足になりやすい
方法
- 専門スクール(TAC、大原、LECなど)に通う。
- 教室で講師の授業を受け、質問も可能。
こんな人におすすめ
- 強制力がほしい人
- 対面で講師に直接質問したい人
- 学習仲間がほしい人
メリット
- スケジュール管理がしやすい
- 分かりやすい講義で理解が深まる
- 同じ目標を持つ仲間ができる
デメリット
- 費用が高額(3級で5万円〜、2級で10万円〜)
- 通学の手間と時間が必要
- スケジュールが固定されている
方法
- 動画講義やWeb教材で学ぶ(フォーサイト、スタディング、ユーキャンなど)。
- 添削や質問サポートがつくプランもあり。
こんな人におすすめ
- 自宅で効率的に学びたい人
- 解説付きで分かりやすく学びたい人
- スキマ時間を活用したい人
メリット
- スマホやPCで手軽に学べる
- 講義付きで分かりやすい
- 独学よりは挫折しにくい
- 費用は通学より安め(3級で2万〜5万円程度、2級で4万〜7万円程度)
デメリット
- 自己管理が必要
- 質問対応にタイムラグがある場合も
- モチベーション維持が課題
不動産業者で働く場合は、すでに述べたとおり、宅建もあると信頼感が増します。
収支管理・資産管理の原理は簿記です。
簿記の知識があると理解に深みが増し、ご商売をされている方の信頼も得やすいです。
FPからスタートして税理士に進む道もあると思います。
タイプ | おすすめ勉強法 |
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できるだけ安く済ませたい | 独学 |
確実に合格したい | 通学講座 or 通信講座 |
忙しいけど合格したい | 通信講座・オンライン講座 |
自分で計画が立てられない | 通学講座 |
🔰 初学者(3級):
→ 独学 or 安めの通信講座でOK。基礎固め重視。
💡 3級合格後(2級):
→ 通信講座で効率よく+過去問演習を徹底。
最後に
FP3級は「入門編」、2級は「実務レベル」と言われますが、どちらも独学で十分合格可能なレベルです。ただし、生活や仕事と両立しながら続けるなら、通信講座が人気です。
不動産業界でFP資格を生かして働く場合、宅建も持っていると有利です。
宅建は不動産やFP関連の仕事でなくても評価される資格です。
民法の基礎知識
かなり難しくて保持者は一定の敬意を受け、軽く見られる資格ではありません。