【シャドテン実行風景】
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シャドテンはプログリット社の英語シャドーイング添削サービスです。
シャドーイングとはテキストをみないで音声を聞きながら、数語遅れて同じことを自分で言うトレーニング。
もともとは同時通訳者の訓練法で、リスニング力強化に効果が高いとされます。
その一方、一人でやっているとモチベーション維持が難しいトレーニングでもあります。
だから指導があるメリットはわかりますが、「シャドーイングの添削」とはどんなもので何のどんな効果があるのか?
実際に受ける前はいまひとつイメージできませんでした。
今回、7日間トライアル受講してみて納得したので、体験談をお届けします。
最初にシャドテンとはどんなことをやるのかを簡単にご紹介します。
シャドーイングの練習・録音・録音の送信提出はスマホの専用アプリで行います。
まず、自分のレベルと目的に合った音声素材を選びます。
【シャドーイングの素材選択】
最初にテキストを朗読する練習をし、次に音を聞きながら読む練習をします。
シャドーイングは初めての音声を聞き取る訓練ではないので、先にテキストを読んで理解するやり方で正しいのです。
逆に言うとテキストなしで聞き取りができない人もシャドーイングは問題なく実行できます。
続いてシャドーイング、つまりテキストを見ずに音声を聞きながら数語遅れて同じこと言う練習を行います。
シャドテン本部によると、すぐに高い精度で再現できるようなら、その課題は簡単すぎて自分に合っていないとのことです。
添削を受けながら数日かけて完成する程度の難易度の課題が一番能力を伸ばしてくれます。
【シャドーイング練習画面の切り替え】
音声素材は短いので、30分あれば推奨の練習回数をこなした上で録音提出できます。
スマホで完結できるので場所も問わないし、スキマ時間でこなせます。
【録音と送信の画面】
すると24時間以内に添削結果が文書で専用アプリに届きます。
出来ているところと直すべきところについて、300字以上の具体的で詳細な指示がきます。
どこを直すかは講師任せではなく、会社のノウハウに従って素材ごとに優先順位が定められています。
リスニング力強化に効果が大きいことから優先的に添削するとのことです。
【添削結果】
添削結果を意識してもう一度練習し録音・提出します。
修正ができていれば、日を追うごとに改善の指摘はだんだん減っていきます。
同じ課題は最大で4回(4日)まで。それ以上やると文を覚えてしまってシャドーイングではなくなります。
また、修正点が1つ以下になった場合も次の課題に進みます。
******************
以上を毎日1題やるのが基本的なシステムです。
これ以外にLINEで様々なアドバイスや励ましのメッセージが届きます。
【LINEのメッセージ】
指導されたのは、主に実際の会話で起きる一般的な音声変化に近づけることでした。
例えば、「and 」が「アンド」ではなく「エン」にしか聞こえないことがあるのは誰もが経験していることだと思います。
これは「消失」という現象だそうで、後に子音で始まる語が続く時は「d」の音は発音されないことが多い。
聞き取れないのではなくて、最初から言っていないのです。
辞書にはdの発音記号が載っているし、ネイティブの先生も「and」1語単独の発音を指導する時はdを発音するでしょう。
しかし、実際の会話で上記の条件下では、dの音はたいてい「消失」するのです。
それを真似て慣れることで、「消失」が起きているネイティブの話が聞き取れるようになるというわけです。
これがつまり、シャドテンです。
音声変化のルール
音声変化のルールは主に次の4つだそうです。
1.連結、2.消失、3.フラップのT、4.弱形
ルールの数は少ないですが、実際の文章での単語の組み合わせは無数です。
どんな文章で音声変化が起きても聞き取りと再現ができるようになるためにはかなりの練習量が必要です。
これをカタカナ表現を使って指導していきます。
添削事例
原文 | 発音指導 | 音声変化の種類 |
---|---|---|
of an a education |
×オヴ アン ア エデュケーション |
連結 |
原音に近い発音ができているところは褒めてくれて、できていないところを上のような形で指導してくれます。
リスニングの最大障壁は音声変化
本部に聞いたところ、日本人がリスニングが苦手な最大の理由はこの音声変化だそうです。
だから音声変化に慣れるのがリスニング力強化には一番効果が大きい。
シャドテンの主目的はリスニング強化なので、添削の内容は主に音声変化です。
副次的効果として発音も改善するのは確かですが、音声変化以外の問題(たとえば日本語にない音とか)も含めて発音矯正するプログラムではないとのことです。
短時間で原音に接近
私は最初の課題にオバマ元大統領夫人のスピーチを選びましたが、数回の添削指導後の録音は最初のものより大幅に改善していました。
最初はちょっと日本人の英語だったのが、最後はオバマ夫人の音声変化をかなり再現できていました。
初日はつっかえて途中でついていけなくなることが何度もあったのに、最後にはスムーズに意味が分かり、口で再現できるようになっていました。
指導がなかったら、何回やっても原音とは遠いままだったと思います。
これで似た音声変化に遭遇した時に聞き取れる可能性が少し上がったわけです。
客観視とフィードバックの重要性
自分のシャドーイングを録音すること自体が初めてで、録音で客観的に確認して修正することの大切さ自体も痛感しました。
ピアノでも習字でも弾きっぱなし、書きっぱなしでは上達は望めません。
最低でも録音して聞き直したり、時間をおいて見直したりすべきです。
さらに先生について指導してもらうのと独学では、上達スピードに雲泥の差が出ます。
そんなことは常識です。
では、なぜシャドーイングだけはやりっぱなしでいいと思っていたのか?
まあ、それはシャドーイングを指導する教育メソッドなどというものが今までなかったからでもあります。
しかし、客観視とフィードバックの重要性という当たり前のことに気づかされた体験でもありました。
そしてシャドーイングで一番大切なのは音声変化を真似ることだというのも今回初めて知りました。
先ほども述べたように主眼は発音矯正ではなく、リスニング力強化です。
本部から来たLINEメッセージを参考にその意義をもう少し詳しく説明します。
脳内の音声データベース拡充
リスニングができない最大の原因は、音声変化した音の脳内データベースが非常に少ないことだそうです。
言われてみれば確かにそうです。
各単語の発音の羅列と、ひとつながりの文として読まれる発音には大きなギャップがある。
英語学習者なら皆感じているはずです。
なのにそのギャップを埋める教育は、日本の学校にはほとんどないと言っていい。
学校では先生も生徒も個々の単語の発音を羅列して読み上げており、ほとんどそれしか聞いたことがない。
大多数の日本人のデータベースには、バラバラの状態の英単語の音しかないのです。
だから「~from the 『ニアレスクールエン』 have no~」(オバマ夫人のスピーチより)が聞き取れないといったことが起きる。
『ニアレスクールエン』 などという音はその人のデータベースにないからです。
しかし、「消失」という現象が起きている発音のデータベースを充実させれば聞き取れるようになります。
「st」と「d」が「消失」していると即座に判断できれば、「nearest school and」だとわかります。
学校英語しか知らなければ「ドーダーズ」と言われたら、何のことだ?とうろたえるでしょう。
データベースにない音の意味検索は不可能です。
しかし「フラップのT」という現象が起きている音声のデータベースが豊かなら、すぐに「daughters」だと判断できるでしょう。
世間ではシャドーイングはリスニング強化に効果があると言われているが、その根拠は何なのか?
今回の体験を通して論理的に納得することができました。
ただし、それは「実践的な発音データベースを充実させるようなシャドーイング」の場合の話です。
学校英語的な発音で録音すらせずにやりっぱなしのシャドーイングではダメ。
それでは「音声変化を捉える」というシャドーイングのツボを見事にはずしています。
効果はゼロとは言わないまでもすごく落ちるだろうことは今回よくわかりました。
短時間で自分の発音がこなれた感じに
ネイティブが自然にやっている音声変化を自然にできるようになると、こなれたカッコいい発音になります。
「日本人のカタカナ英語」風ではなくて、本場仕込みっぽい響きの話し方になります。
これはたった一週間の体験でも実感しました。
初日の録音と最終日の録音は大違いでした。
そんなに努力したわけでもありません。
単に「連結」「消失」「フラップT」等の音声変化ルールを教えてもらい、添削に従っただけです。
簡単なことではあるけれど、こんなことは今まで誰も教えてくれなかった。
シャドテンはリスニング強化のプログラムですが、発音矯正にもかなり効果があるなと実感しました。
素直に原音を真似ることの大切さ
日本の英語の先生の中には、個々の単語の発音の羅列に固執する人もいるようです。
音声変化を認めず、「聞き取れないだけで本当はちゃんと言っている」というようなことを主張されます。
しかし、英語に限らず、どんな言語でも音声変化は起きていると思います。
日本語でもひらがな一字一字を均等に発音したら、ロボットみたいで不自然ですね。
あるいは「ワタシワニホンガダイスキデス」みたいな典型的ガイジン日本語です。
私たちはそんな話し方をしていない。
「聞き取れないんじゃなくて、最初から言ってない」のです。
今は言語学も発達して音声変化のルールも整理されているのだから、素直にそれに従うのが近道だと今回思いました。
聞こえるとおりに真似する訓練は、スピーキング力の向上につながると思います。
使えるボキャブラが充実
以上は短い体験期間で実感したことですが、スピーキング力強化につながる要素はほかにもあるそうです。
それは同じ文を何度も口に出すことで、多くの単語や表現が蓄積されていくことです。
しかも単なる「知識」としてではなく、すぐに自分でも発話できる「技能」として蓄積されるのです。
このことを以前に受けたウェブセミナーでは「単語や例文の内在化」といった表現を使って説明していました。
以上を総合するとシャドテンがスピーキング力の向上にも効果があるのは間違いないなと納得しました。
シャドーイングは自分なりの発音で話者の後について発音すればいいというものではないことを今回知りました。
話者の発音を真似ないと意味がないのです。
しかし、全部真似ればいいというものでもない。
話者の話し方には方言・訛りや個人的な癖、言い間違いなども含まれています。
その中には真似して取り入れない方がいい悪い癖も含まれているでしょう。
シャドテンではそういうものは区別しているそうです。
一般的な音声変化でリスニング力アップに効果が大きい点を優先順位をつけて添削していくと伺いました。
これは自力ではできないですね。
シャドーイングのポイントがわかるまではシャドテンの指導を受けながらやった方が効率がよさそうです。
それにシャドーイングは一人でやっているとつらくなりやすい練習法でもあります。
見守り声をかけてくれ、相談もできる人がいると続けやすいと思います。
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