土地家屋調査士の仕事

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ここでは土地家屋調査士の仕事が具体的にどんなものか説明していきます。

 

デスクワークも野外作業も人との折衝もある仕事です。

 

実務に就くには登録が必要

土地家屋調査士の仕事をするには、まず国家試験に合格して資格を得る(※)必要があります。

 

(※試験ではなく、法務省で登記事務を経験した後に法務大臣の認定を受けて資格を得る道もあります。)

 

しかし、実務をするには試験に合格しただけではダメで登録が必要です。

 

事務所を構える都道府県の「土地家屋調査士会」に入会して登録を受けます。

 

一般的な土地家屋調査士の仕事

一般的な土地家屋調査士の仕事は次の4つです。

 

この中で登記の申請手続き代行が大きなボリュームを占めます。

 

1.不動産の表示に関する登記につき必要な土地又は家屋に関する調査及び測量をすること
作業服を着て現場に行き、調査や測量をします。

 

2.不動産の表示に関する登記の資料作成と申請代理
図面の製図や書類の作成を行い、依頼者の代理で法務局に行って登記の申請を行います。

 

3.審査請求の資料作成と申請代理
審査請求とは、表題登記に関する登記官の処分に不服申し立てをすることで、その手続きも代理できます。

 

4.筆界特定の資料作成と手続代理
筆界特定とは、土地の所有者の申請により、登記官が、外部の専門家の意見を踏まえて筆界を特定する制度です。

 

ADR認定土地家屋調査士の仕事

法務大臣から特別な認定を受けた土地家屋調査士だけができる業務が、前述の4つの仕事のほかにあります。

 

土地の境界が不明確なことに起因する民間紛争解決手続きの代理です。

 

ただし、弁護士との共同受任が条件です。

 

具体的な業務のイメージ

日本土地家屋調査士会連合会が製作している実在調査士の密着YouTubeが参考になります。

 

例えばある日は、事務所に出勤した後、作業服に着替えて測量器具を車に積み、現場に行きます。

 

現場で土地の測量や建物の調査を行います。

 

事務所に帰って製図や書類作成を行います。

 

法務局に行き、表記の登記の申請代行をはじめ、様々な手続きをします。

 

依頼者のもとを訪ねて打ち合わせもします。

 

依頼者は建設業者、不動産業者、地方自治体の区画整理事務所、たまに個人などです。

 

担当した土地に隣接した家を訪問して境界の説明をすることもあります。

 

「何の用?不動産のことはよくわからないけど、土地は売らないよ」などと言われることもあるそうです。

 

「境界線は塀の真ん中じゃなくて、塀の外側のはず」などと抗議されることもあるでしょう。

 

事を荒立てずにうまく納得してもらわなければなりません。

 

デスクワークと現場作業に加えて、対人折衝もある仕事だといえます。