経営コンサルタントの国家資格

中小企業診断士は国内唯一の経営コンサルタントの国家資格です。

 

ただ、弁護士や税理士と違い、経営コンサルタントには資格は不要です。

 

それなら中小企業診断士という資格に意味はあるのか?

 

この問題を皮切りに、この資格の内容や試験の勉強法などを紹介していきます。

 

 

目次

中小企業診断士の資格と仕事

中小企業診断士という資格と経営コンサルタントという職業の関係について説明します。

 

中小企業診断士とは?

中小企業診断士は中小企業の経営課題について診断・助言を行える能力を認定する国家資格です。

 

経営コンサルタントに関する国内唯一の国家資格です。

 

中小企業支援法第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。

 

しかしながら、弁護士や税理士のような独占業務(無資格者がやると違法になる仕事)はありません。

 

つまり、経営コンサルタントになる上で、中小企業診断士の資格は必須ではありません。

 

では、この資格は本当に経営コンサルタントになる道を開いてくれるのでしょうか?

 

中小企業診断士の職業

ここに中小企業診断士登録者の職業に関する調査報告があります。

 

関西外国語大学の川村悟氏がまとめた「企業内診断士の実態調査」(平成30年)によると、その比率は下表のとおりです。

 

企業内診断士 プロコン診断士 その他
47.3% 46.9% 5.8%

 

企業内診断士とは資格を持ちながら一般企業(経営コンサルタント会社を除く)や官公庁に勤務している人。

 

プロコン診断士は独立コンサルタントとコンサルティング会社勤務のコンサルタントの合計を指します。

 

これを見ると登録者の半数近くは経営コンサルタントの道に進んでいるわけですから、プロになる道が開かれる資格だと十分言えます。

 

 

経営コンサルタントのなり方

経営コンサルタントになるには資格は必要なく、いろいろな経路を辿ってなる人がいます。

 

国内外の大学でMBA(経営学修士)を取得してなる人。

 

特に資格がないままコンサルティング会社に採用されてコンサルタントになる人。

 

会社での勤務経験や起業経験をもとにコンサルティングを始める人もいます。

 

例えば品質管理で経験が長いとか、ある産業の中国の仕入れ先をよく知っているとか、IT企業をいくつも起業してきたという人が得意分野のコンサルタントになる場合です。

 

実にさまざまですが、中小企業診断士資格を取ってなる道も確実にあります。

 

資格取得後にコンサルタント会社に就職してコンサルタントになれば、その後独立の道も開けます。

 

いままでの企業勤務経験からすでにコンサルティング能力に自信がある人は、資格を取って「箔をつけて」開業する方法もあります。

 

ただ、コンサルタントという職業は資格だけでなれるものではなく、洞察力・論理的思考力・指導力などが高くないと無理です。

 

中小企業診断士はなかなかの難関資格で取るだけでも一苦労です。

 

しかし資格はたくさんあるプロへの入り口のひとつに連れていってくれるだけで、後は自分次第なのです。

 

資格取得のメリット

経営コンサルタントになる道が開かれるのが第一のメリットですが、それだけではありません。

 

仕事を経営の観点から見る能力が身に付き、レベルアップにつながります。

 

中小企業診断士という資格名ですが、内容は企業のマネジメント全般です。

 

学習する7科目のうち「中小企業経営・中小企業政策」以外は大企業も同じです。

 

先述の調査でも診断士登録者の約半数はコンサルティング業以外の一般企業・官庁に勤務しています。

 

合格しても登録まではしない人も少なくないので、自己啓発を目的に受験している人は非常に多いと言えます。

 

中小企業診断士の試験概要

中小企業診断士の試験の実施要領と、合格して晴れて登録するまでのプロセスを説明します。

 

試験日程

第1次試験(筆記)→第2次試験(筆記)→第2次試験(口述)という流れになります。

 

1次試験は夏ですが、最近は日程に1カ月以上の揺れが見られたので、直近2年の実績を掲載しておきます。

 

第1次試験(筆記) 令和2年 7月11日(土)12日(日)|令和3年 8月21日(土)22日(日)
合格発表 令和2年 8月25日|令和3年 9月21日
第2次試験(筆記) 令和2年 10月25日(日)|令和3年 11月7日(日)
口述試験資格者発表 令和2年 12月11日|令和4年 1月14日
口述試験 令和2年 12月20日(日)|令和4年 1月23日
合格発表 令和3年 1月5日|令和4年 2月2日

 

試験内容と診断士登録までの道程

1次2次の試験に合格した後、15日間の実務補修を受けてから、登録をします。

 

(すでにコンサルタントをしている人などは、自分で実務従事を証明できれば実務補修を受けない道もあります。)

 

第1次試験

多肢選択式の筆記試験。企業経営に関する下記7科目。

 

  1. 経営学・経済政策
  2. 財務・会計
  3. 企業経営理論
  4. 運営管理(オペレーション・マネジメント)
  5. 経営法務
  6. 経営情報システム
  7. 中小企業経営・中小企業政策

 

全体で6割以上正解で、どの科目も40点以上あれば合格。

 

第2次試験

診断士に必要な応用力があるかを見る。

 

筆記試験

中小企業の診断及び助言に関する実務の事例T〜Wの4科目。

 

すべて応用力が必要な事例問題(ケーススタディ)。

 

どの科目も40点以上かつ合計で6割以上正解すると合格。

 

口述試験

第2次試験筆記試験合格者に対して実施。

 

グループ面接で、ほぼ全員が合格する。

 

実務補習

これは試験ではなく、実習。

 

中小企業診断士試験合格者を対象に15日間の実習方式で実施。

 

1グループを受講者6名以内で編成し、指導員の指導のもと、実際に企業に対して経営診断・助言を実行。

 

3企業に対して、現場診断・調査、資料分析、診断報告書の作成、報告会を行う。

 

中小企業診断士登録(経済産業大臣登録)

実務補修を終えると登録ができるようになる。

 

 

試験の難易度

合格率は1次試験で17〜42%、2次試験で18〜19%で推移しています。

 

両方パスする確率は上記2つの合格率の掛け算になり、3〜8%です。

 

合格率だけで比較すると社労士や司法書士と同程度で、かなりの難関資格といえます。

 

必要な勉強時間は1,000時間程度と言われています。

 

ちなみに宅建は300時間、社労士は1,000時間、司法書士は3,000時間です。

中小企業診断士の試験攻略法

中小企業診断士は科目が多くて膨大な知識を学習するので、作戦を立てて勉強しないと時間切れの状態で試験会場に行くことになりがちです。

 

といっても合格経験のない人間が自己流の作戦を立ててもうまくいくはずがありません。

 

タダで最高の師匠を見つける方法があります。

 

それはメルアド登録などで見られるオンライン講座の無料お試し動画を見ることです。

 

たいてい試験の攻略法を語っているし、プロ中のプロだから中身の信頼性も高いです。

 

ここでは有名オンラインスクール・スタディングの無料お試し動画を見てみましょう。

 

 

スタディングの無料動画で学ぶ試験攻略法

スタディング中小企業診断士無料お試し動画

 

試験の特徴

この試験の合格ラインは6割得点。

 

この試験の合否判定の方法は、6割正解したら合格する絶対評価。

 

成績上位者何%を合格させる相対評価ではない。

 

だから、ライバルを意識する必要はない。ライバルは関係ない。

 

自分が6割得点できる勉強をすればいいだけ。

 

とはいえ、出題範囲が広い上、2次試験まである。

 

やみくもに勉強してもなかなか合格できない。

 

この状況下で7科目どれも40点以上かつ合計が60点以上取れる勉強をするにはコツがいる。

 

スタディングでは「短期間で合格する5つの勉強法」を伝授している。

 

短期間で合格する5つの勉強法

1.勉強のスピードを上げて何度も繰り返す

テキストの最初から丁寧にやりすぎて進まないのはダメ。

 

最初から全部理解したり、全部覚えようとするのが間違い。

 

そんなやり方では1周目を終えた頃には前半は全部忘れている。

 

1回の勉強を短くして問題を何度も繰り返しながら覚えていくこと。

 

何度も「回す」ことが大切。

 

また、「今日何を勉強しようか?」ではなく、「ゴール=試験日」から逆算して何をするのかを考えるのが大切。

 

試験直前に「過去問がスラスラ解ける状態」になっていればいいわけだから、そこに至るまでに過去問を繰り返しやるスケジュールにする。

2.重要な分野を重点的に勉強して、重要でないものは捨てる

合格点は60点なのだから、難しい問題まで全部できなくていい。

 

難しい知識は読み飛ばしてよい。

 

そんなものを苦労して勉強しても出題されないかもしれないし、出題されても他の受験者もできない。

 

常に時間対効果を意識して勉強する。

 

誰もができることを確実にできるようにすることの方が大事。

 

優先順位が高い知識

基本的な知識+過去の試験に頻出している知識+2次試験でも必要になる知識

 

 

3.知識を整理しながら覚える

知識同士を関連づけることが大切。体系的に覚えること。

 

互いに結びついていない孤立した知識はいざという時に思いだせない。

 

スタディングでは「学習マップ」というものを使って、知識を相互に関連付けながら覚える。

4.スキマ時間を生かして勉強する

まとまった時間はなかなか取れない。

 

週末とかを充てるつもりでも家族サービスが入ったりする。

 

まとまった時間を狙うと後回しになり勉強時間が足りなくなる。

 

毎日5時間やるとか無理なプランも立てない。

 

続けられずに勉強をやめてしまうきっかけになりやすい。

 

途中でやめればその時点でゲームオーバー。

 

通勤時間、休み時間、移動時間等のスキマ時間を活用すべし。

 

スキマ時間だけでも1日全部足すと2時間以上も取れたりするもの。

 

毎日の生活リズムの中でできることを着々と実行する。

 

最後まで継続した人が合格する。

 

5.最初から2次を意識して勉強する

2次試験は応用力が必要で1次より難しく、真の試験は2次試験と思ったほうがよい。

 

対策は次の2点。

 

  1. 2次に関連が深い分野の勉強を優先
  2. 2次に使える形で知識を整理する

 

「2次に関連が深い分野の勉強を優先」の具体的方法を下のような表を用いて解説してくれています。

 

スタディング中小企業診断士無料お試し動画

 

これは貴重な情報なので、実際に視聴してみた方がいいと思います。

 

ほかには「(試験範囲外の)知識、業界の経験、独自の意見が豊富な人は2次試験になかなか合格できない」という話もありました。

 

「え?なんで?」と思いませんか?

 

このあたりも必聴です。

 

メルアドの簡単な登録だけで無料で視聴でき、しつこい営業とかもないので、ぜひ見てみましょう。

 

おすすめのオンライン講座

中小企業診断士コースを開講しているいオンラインスクールでおすすめのものを紹介します。

 

スタディング

中小企業診断士は有名オンライン講座スタディングの原点です。

 

当時の講座名は「スタディング」ではなく「通勤講座」で、最初に開講したのが中小企業診断士のコースだったのです。

 

以来、短期合格者の勉強法を徹底研究してカリキュラムを組むオンライン講座としてコースを増やし、原点の中小企業診断士コースにも磨きをかけてきました。

 

パソコン、タブレット、スマホなどマルチデバイスで受講できますが、スマホ学習の快適性は格別です。

 

それは最初からスマホ画面で視聴することを前提にすべての画面設計をし、自社スタジオで録画しているからです。

 

中小企業診断士

 

さらに価格の低さも魅力。

 

オンライン講座は通学講座に比べて大幅に安いですが、スタディングはその中でも最安レベル。

 

しかもクオリティはとても高いです。

 

 

フォーサイト

フォーサイト受講生の合格率は非受講生の1.41倍です。(2020年1次試験)

 

フォーサイト合格率(X) 全国平均合格率(Y) 倍率(X÷Y)
60% 42.5% 1.41倍

 

中小企業診断士

 

機能的・合理的で記憶に残るカラフルなテキストが有名。

 

印刷物のテキストもぜひ必要と考える方はここがおすすめです。

 

その一方で「マナブン」というマルチデバイス(PC、タブレット、スマホ)のeラーニング学習環境も整備しています。

 

だから通勤電車内のような場所でデバイス完結のスキマ時間学習も可能です。

 

 

アガルート

こちらもフルカラーで図表を多用したわかりやすいオリジナルテキストが標準でつきます。

 

Webテキストだけでは不安という人はチェックしてみてください。

 

アガルートアカデミー

 

もちろん、マルチデバイスのオンライン学習環境の方も充実。

 

音声ダウンロードや8段階倍速などの機能もついていて便利です。